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寄附募集中の神戸歴史遺産

寄附募集について

現在、以下の神戸歴史遺産へのふるさと納税を利用した寄附募集を行っています。詳しくは「寄附はこちらから」をご覧ください。


1.神戸ゴルフ倶楽部クラブハウス他の修理

 神戸ゴルフ倶楽部は灘区六甲山町にある日本最古のゴルフ場です。有名建築家ヴォーリズの設計による国登録有形文化財のクラブハウスやチェンバーがあります。これらの建物の補修や防災対策を行い、将来にわたって維持し、安全性を高めるための工事を行います。また屋根の形を創建当時の姿に復元し、文化財としての価値を高めます。
所有者:一般社団法人 神戸ゴルフ倶楽部
年代:クラブハウス 1932年(昭和7)建築
   チェンバー 1924年(大正14)建築

©神戸ゴルフ倶楽部

2.帝国信栄本社屋の修理

 帝国信栄本社屋は中央区琴ノ緒町にある国登録有形文化財です。鉄筋コンクリート造2階建ての建物です。外壁の塗装を補修し、創建当時に近い色に戻します。また内壁の修繕も行い、貴重な建物を維持していきます。
所有者:帝国信栄株式会社
年代:1926~1945年(昭和元~20)建築

3.六條八幡神社の危険木伐採

 北区山田町にある六條八幡神社の境内地は文化環境保存区域 *1 に指定されています。国指定重要文化財「八幡神社三重塔」をはじめ、市指定文化財などの建物があります。平成30年の台風で倒木により、建物の一部が被害を受けました。現在もこれらの建物周辺の樹木は、強風などにより倒木や枝折れする危険があります。これらの樹木について伐採や剪定を行い、貴重な建物を守ります。
所有者:宗教法人 八幡神社
年代:三重塔 室町時代 1466年(文正元)建築
本殿・舞台 江戸時代中期建築

4.素盞嗚尊(すさのおのみこと)神社本殿の修理

 素盞嗚尊神社本殿は北区大沢町にある市指定有形文化財です。建物の形式は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、(ひさし)の正面に(のき)(から)破風(はふ)を付けています。壁や屋根など建物全体が傷ついておりますので、これらを修理し、次世代へと伝えていきます。
所有者:宗教法人 素盞嗚尊神社
年代:安土桃山時代 16世紀後期建築

5.旧松森医院本医院棟の修理

 旧松森医院は北区淡河町に所在します。木造瓦葺2階建ての大規模な近代和風医院建築で、令和5年度に神戸歴史遺産として認定されました。この本医院棟を保全し、地域活性化の拠点施設として活用するために、玄関や正面の屋根など建物の修理を行います。
所有者:個人
年代:1928年(昭和3)建築

6.竹林寺本堂の修理

 竹林寺本堂は北区淡河町にある市選定歴史的建造物です。「石峯寺(しゃくぶじ)とその周辺」が指定されている文化環境保存区域内にあります。本堂の屋根は茅葺(かやぶき)であり、この頂上部にある千木(ちぎ) *2 が風雨により傷んでいます。このままでは、強風などにより落下する危険があります。これを修理し、元の状態に復元することで、適切に保護していきます。
所有者:宗教法人 竹林寺
年代:江戸時代建築

7.有馬芸妓文化公演会

 「湯女(ゆな)を起源とする有馬芸妓文化」は令和3年度に神戸歴史遺産として認定されました。有馬芸妓はその唄や踊りによって北区有馬町にある有馬温泉の文化を体現している貴重な存在です。有馬芸妓文化の特徴や魅力を多くの方に知っていただくために、無料公演を実施します。
保存団体:有馬伝統文化振興会

8.「武井家伝来絵画資料(粉本(ふんぽん)*3)」のデジタル化

 「「武井家文書」および「武井家伝来絵画資料(粉本)」」は令和3年度に神戸歴史遺産として認定されました。このうち「武井家伝来絵画資料(粉本)」は、地方絵師の絵画制作の過程について触れることができる貴重な資料です。また円山応挙、池大雅、狩野派などの模写も多く、絵画としても目を引きます。現在は須磨区板宿町にある百耕資料館で保存・調査されています。これらを広く知っていただくため、デジタルアーカイブを作ります。
所有者:一般財団法人 武井報效会
年代:近世~近代

©百耕資料館

*1 文化財、文化に関する施設等を取り巻く文化環境を保存するため必要な区域。
*2 社殿の屋上、破風の先端が延びて交叉した木。後世、破風と千木とは切り離れて、ただ棟上に取り付けられた一種の装飾となる。(出典:『広辞苑 第3版』)
*3 絵画の下書き、後日の研究や制作の参考とするために模写された絵画、絵や文章の手本(出典:『広辞苑 第3版』)