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寄附募集中の神戸歴史遺産

寄附募集について

現在、下記の歴史遺産に対する寄附を募集しています。詳しくは「寄附はこちらから」をご覧ください。


1.塩野家住宅修理(5か年計画2年目)

  1. 寄附募集期間:令和4年7月1日(金曜日)から令和4年12月31日(土曜日)
  2. 神戸歴史遺産名称:市指定有形文化財 塩野家住宅(旧稲畑家住宅)
  3. 所在地:神戸市東灘区本山北町
  4. 建設年代:大正12年(1923)
  5. 事業内容  

 木造3階建て一部鉄筋コンクリート造の洋風住宅です。阪神間の鉄道開発に伴い形成された郊外住宅地の特性を示しています。抽象化された植物モチーフや幾何学的な飾りなど、当時流行していたセセッション風の装飾が随所に見られます。
 経年劣化で破損した部分や、震災で亀裂の入ったところの修理を継続して行っていきます。2年目の今回は、1階の配膳室・便所の漆喰天井と壁、2階洋室の漆喰天井、トイレの漆喰壁などの修理を行います。

2.春日神社舞台修理

 春日神社は、地域の氏神で、ここで行われる秋祭りでは布団太鼓や獅子舞などを見ることができます。また、境内の本殿・拝殿・幣殿・舞台が市指定文化財となっています。舞台は、大虹梁や四周の化粧屋根裏など凝った作りで見どころが多く、北区の農村歌舞伎舞台とは一味違った趣があります。
 今回の修理は、害獣の侵入によって生じた舞台天井板の損傷と、経年変化による老朽化によって生じた建物部材の修理を行います。

3.性海寺本堂修理(4か年計画2年目)

 性海寺は、鎌倉時代以来の歴史を持つ寺院で、境内には本堂をはじめ江戸時代の建物が建ち並び、周辺の塔頭寺院を含めて、隣接する西神ニュータウンと対照的に落ち着いた雰囲気が味わえます。本堂では、神戸市指定民俗文化財「性海寺の鬼追」(令和3年4月6日指定)が、外陣・縁まわりを舞台として行われます。
 経年劣化と近年の激しい風雨の影響により、土台の崩れや、建具の劣化、縁まわりの腐食及び沈下が生じていました。今年度は、扉の修理を行っていました。

 【性海寺本堂の火災について】
大変残念なことに、令和4年11月5日(土)に発生した火災により、修理工事中の本堂が全焼してしまいました。原因については現在調査中です。
しかし、これまでにいただいたご寄附により修理を開始していた扉は別の場所で修理中でしたので被害を免れました。奇跡的に残った部材を受け継いでいくためにも、寄附の募集を継続させていただき、引き続き修理を行っていきたいと考えております。

4.六甲ケーブル六甲山上駅修理(3か年計画2年目)

 昭和7年の開業当時に流行していたアール・デコ風の建築様式を取り込んだモダンなデザインで、六甲山ホテルなどとともに、昭和初期の山上のハイカラなレジャー文化を感じられる現存建物として貴重な存在です。
近年、駅舎のコンコース・トイレ、待合室及びコンコース階段などが経年及び湿気により傷みが生じています。これからも六甲山の歴史をつたえる駅舎を守っていくために、修理を行います。2年目の今年度はコンコース壁及び階段部、トイレ、待合室などの塗装を行います。

5.有馬芸妓文化公演会

 有馬芸妓は有馬温泉には欠かせない存在であった湯女を起源とし、現在も、昭和初期には確認できる置屋に属し、検番を通じて芸妓文化を伝えています。
 しかし、コロナ禍で芸妓を見る機会がほぼない状態となっていて、有馬芸妓文化の継承が危ぶまれています。それを広く知ってもらうことを目的として、湯女を起源とする有馬芸妓の特徴や魅力を発信すべく、有馬温泉にお越しいただいた方を対象に無料公演事業を行います。