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寺社建築

神戸の寺社建築

神戸は都に近く、交通の要衝としても重要な場所であったことから、市内には西区・北区を中心として平安時代以降の貴重な寺社建築が数多く残っています。

寺院建築

西区の如意寺には平安時代後半に建立されたと考えられる阿弥陀堂をはじめ、鎌倉時代の三重塔と室町時代の文殊堂と山門があります。同じく西区の太山寺には、鎌倉時代に建立された国宝の本堂と室町時代の終わり頃の仁王門(国指定)があります。特に如意寺は、建物の古さだけではなく、天台宗の古い形式の建物配置が残されています。これら以外にも北区の石峯寺には室町時代の薬師堂(国指定)と三重塔(国指定)、同じく北区の室町時代の南僧尾観音堂(県指定)、須磨寺の別称で有名な須磨区の福祥寺の本堂内にある応安元年(1368)の仏壇と宮殿(国指定)、中央区の徳光院には川崎正蔵が垂水区の明王寺から移してきた文明10年(1478)の多宝塔(国指定)など、江戸時代以前にさかのぼる建物があります。また、江戸時代以降にも、西区の性海寺本堂(市指定)をはじめ、太山寺、石峯寺などの寺院に多くの歴史的な建物があります。

神社建築

西区には、室町時代に建立された宗賢神社本殿(県指定)をはじめ、江戸時代の住吉神社本殿(市指定)などがあります。北区には、応永15年(1408)に建立された若王子神社本殿(国指定)、神社の塔としては県下最古の文正元年(1466)建立の六條八幡神社三重塔(国指定)、永正8年(1511)建立の豊歳神社本殿(国指定)、江戸時代以降に建立された淡河八幡神社本殿(市指定)、素盞嗚尊神社本殿(市指定)などもあります。
また、灘区から須磨区の海岸部にも江戸時代以降の建築がみられ、灘区の六甲八幡神社厄神宮本殿(県指定)、長田区の長田神社拝殿(国登録)などの歴史的な建物があります。