神戸の祭りや行事
神戸市では、神戸まつりや神戸ルミナリエなど国際色豊かな祭り・行事が行われています。神戸まつりは比較的新しい祭りですが、兵庫木遣音頭など神戸の歴史にちなんだ要素も取り入れられています。南京町の春節祭などは、神戸開港の歴史と関わりの深い祭り・行事です。
また、神戸市は開港以降の都市としての印象が強いのですが、だんじり、布団太鼓、獅子舞、鬼追いなどの伝統的な祭り・行事が継承され、現在も各地域で行われています。
その中には、国・県・市の指定等を受けているものも多くあります。
だんじりは、東灘区の本住吉神社をはじめ東灘区から灘区の神社の氏子を中心として、飾りつけをした地車を引きまわし、宮入をします。東灘区では5月に、灘区では10月に実施されています。
獅子舞は、垂水区の宮野尾神社や、西区の伊川谷惣社、北区の熊野神社など、垂水区・西区・北区で盛んに行われている行事です。アクロバティックな動きが印象的で、布団太鼓とともに神社の例祭等には欠かせない存在です。
鬼追いは、市内の真言宗や天台宗の寺院の節分などの正月行事に伴い、災悪を払うことを目的として鬼が踊る行事をいいます。通常の節分では、鬼は悪役として扱われますが、鬼追い行事では、災悪を払う存在として登場します。かつては多くの寺院で行われていたようですが、現在では西区の性海寺をはじめ、長田区・須磨区・垂水区・西区の9つの寺院等で続けられています。兵庫県指定重要無形民俗文化財になっている長田神社古式追儺式は有名で、毎年多くの見物客が訪れます。
また、他にも学術上も大切な祭り・行事が存在しています。例えば、須磨区の車大歳神社で行われる翁舞は、現在の能楽にはない部分を含み、伝統的な芸能の変遷を辿る上で貴重なもので、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。